静岡早剥事件の考察
一貫して遺族関係者と名乗っている方が訴えているのは、担当医からの説明と記者会見を報じた記事の内容が異なっていること。この差異によって病院への不信が増幅されている。
それによると、大きな違いは
「死因はわかりません、他の病気の併発が
原因だろうと聞いていたのに後日の発表では
大量の出血により死亡」と書いてありました。
当日の発表と後日の厚生病院の発表が変わるのはあり得ないことなのです。
ここに尽きる。
しかし、大量出血のために死亡したという報道はあったのだろうか。
前記の静岡新聞はそのようには書いていない。産経、毎日も同様である。ただ讀売のみが
記者会見した玉内登志雄院長によると、妊婦は出産予定日を3日過ぎた4月27日朝に産気づき、診察を受けるなどしていた同病院に来た。胎盤が分娩(ぶんべん)前にはがれる胎盤早期剥離(はくり)と診断され、医師が帝王切開したが、胎児は死亡。その後、妊婦も大量出血を起こし、同日午後に死亡した。
と紛らわしい書き方をしている。実際この書き方では出血のために死亡したと読んでも不思議ではない。
他紙では「死因は不明」という報じ方をしているのだから、恐らく会見ではそのように院長は語ったのであろう。報道を見て遺族が病院への不信を募らせたのであれば、この記事の罪は重い。