子宮筋腫手術 → 帝王切開で260万円

子宮手術ミスで兵庫県立西宮病院に賠償命令
2008.6.5 22:19

 兵庫県立西宮病院(西宮市)で子宮筋腫の摘出手術を受けた女性(36)が、手術ミスで出産時に帝王切開
必要になる後遺症を負ったとして、県に計900万円余りの損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は5日、
慰謝料など計260万円の支払いを命じた。

 判決理由で栂村明剛裁判長は、不適切な手術で子宮を損傷したと医師の過失を認定。「将来の出産が制限され
るという障害は女性にとって苦痛」と指摘した。

 判決によると、女性は平成17年3月に手術を受けたが、子宮に約1センチの穴が開き、自然分娩(ぶんべ
ん)すると子宮破裂の危険性が生じる後遺症を負った。

 県は「判決内容を十分検討し対応したい」としている。

(魚拓)

何が何だか訳分からない記事。筋腫の核出すれば次の分娩は帝王切開になるは当たり前じゃない?

どんな術式だったか不明。開腹で筋腫核出だったのか腹腔鏡で核出したのか、はたまた粘膜下筋腫を内視鏡下に切除したのか。



子宮手術ミス、県立西宮病院に260万賠償命令

 兵庫県立西宮病院(西宮市)で子宮手術後、機能低下など後遺症が出た宝塚市の女性(36)が、慰謝料など総額九百三十万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が五日、神戸地裁であり、栂村明剛裁判長は、執刀医ら二人の過失を認め、県に約二百六十五万円の支払いを命じた。

 栂村裁判長は判決理由で「執刀医が不適切な手技で筋腫以外の部分を傷つけ、子宮を損傷させた」と指摘した。

 判決によると、女性は二〇〇四年十一月に同病院に子宮筋腫と診断され、〇五年三月に摘出手術を受けた。ところが、手術中に子宮に穴が開いたため、緊急開腹手術に変更。その結果、女性は出産する際に、帝王切開を余儀なくされるほど子宮機能が低下した。

 判決を受け、県病院局の青木俊彦局長は「判決内容を十分検討したうえで、対応したい」とコメントした。
(魚拓)


うーん、産経よりはマシだけどやはり謎。TCRで穿孔したから開腹した?
もしそうだとしたら、手術しなければ妊娠するのは困難だった可能性もあるわけで、それで260万円?
多分、術前の説明が十分ではなかったという点で慰謝料が認められたのかなーと推測。判決文を読まなければ全く分かりません。
ゼクトスコープの挿入時に穿孔した可能性もあるか。


低レベルな新聞記事から事実を読み取るのは難しいです。というわけで100点満点中、産経新聞10点、神戸新聞30点。




<追記>やはりTCRで穿孔みたい。ミスじゃなくて当然あり得る合併症だと思うけど。原告側の協力医が書いた意見書を見てみたいものです。

西宮病院医療過誤訴訟:県に265万円賠償を命じる−−地裁判決 /兵庫

 県立西宮病院(西宮市)で受けた子宮筋腫摘出手術で、子宮に穴が開いたのは執刀医の過失だとして、宝塚市内の女性(36)が使用者の県を相手取り929万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、神戸地裁であり、栂村明剛(つがむらあきよし)裁判長は、後遺障害の慰謝料など265万円の賠償を命じた。

 判決によると、05年3月、子宮筋腫を摘出する手術の際、執刀医が内視鏡に付いた電気メスで摘出をしていたところ、子宮に約1センチの穴が開き、事前に説明していない緊急開腹手術をした。このため、将来の分べんで帝王切開が必要になり、開腹手術で手術痕(こん)が残った。

 判決は「執刀医の不適切な手技で子宮に損傷が生じた」と過失を認定し、県の使用者責任を認めた。説明義務違反は認めなかった。【山田泰蔵】

〔神戸版〕

毎日新聞 2008年6月6日 地方版
(魚拓)