2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

死因究明制度 厚労省第三次試案の法案化に反対し、第四次試案の検討を望みます。

先日CBニュースに上がった記事が突然削除されていました。どこから圧力がかかったのでしょうか。 魚拓にキャッシュが残っていますが、ここでも取り上げます。 法案提出に関しては、舛添厚労大臣が今国会での法案提出はしないと語ったとのことですが、より一…

福島県医大VBAC訴訟で控訴

産科医療のこれからで取り上げられていた福島県医大VBAC訴訟は、県が控訴しました。 判決文を読んでみないとはっきりしたことは言えませんが、本当に深夜の帝切決定から42分で娩出したのに、それが遅すぎたという理由で責任を認めたのであれば、この控訴は当…

厚労省の役人は手抜きがお好き。− 明らかになった死因究明制度の原案

厚労省の死因究明制度の原案が出ました。パブリックコメントを募集しておきながら、なんにも検討も反映もされてない。だめだこりゃ。公開された第三次試案のパブコメは以下に。665通もあります。大部分は刑事の謙抑的運用が明確になっていないなどで、第三次…

突然販売中止って言われても困ります

当院に小野薬品の担当者がきて言うには、 プロスタルモンEが年内には供給停止。 ググっていただければ判るとおり、陣痛促進剤の被害を訴える会に槍玉に挙げられているクスリです。しかし頚管熟化作用が強力なため、他の促進剤では難航しそうな子宮口が固い症…

死因究明制度「内容に問題」―医療系学会

キャリアブレインニュースから抜粋。 ■「わが国の救急医療が崩壊」−日本救急医学会 「第三次試案は救急医療の本質への理解が十分ではない。試案そのものには反対」との見解を表明■「このままでは賛同できない」−日本麻酔科学会あいまいな部分や法的・制度的…

崩壊2分前

周産期死亡率が上昇する要因の一つとして、地域の二次施設からハイリスク分娩を受け入れる能力が急速に失われている事が可能性として考えられます。 おおざっぱにいってローリスク分娩は有床診療所(一次施設)、ハイリスクは総合病院(二次施設)でといった…

日本の周産期死亡率および諸外国との比較

崩壊のさなかにあっても、周産期死亡率は低下しています。が、東北地方を中心にこの一年で上昇に転じている地域が現れています。全国レベルで上昇に転じるのは時間の問題だと思われます。 母子保健の主なる統計 平成19年度版より

周産期死亡率が上昇している地域(平成17年度と18年度の比較)

もちろんこの程度の比較でははっきりしたことは言えません。H16年度から引き続き上昇している地域もあれば、低下から上昇に転じた地域もあります。しかし、この地域の偏りは何かを示唆しているとは思えませんか? 都道府県 H17 H18 青森 5.3 6.4 宮城 4.7 5.…

常位胎盤早期剥離の自験例

これから書くことは、ちっとも珍しくない、産婦人科医だったらだれしも一度や二度は経験しているような出来事です。 あれは5年ほど前だったか。36週ごろの妊婦さんから夜9時頃電話。出血が少量あり、何となく腹緊があるとのこと。 (うーん、お徴だろうなー…

静岡早剥事件の考察

一貫して遺族関係者と名乗っている方が訴えているのは、担当医からの説明と記者会見を報じた記事の内容が異なっていること。この差異によって病院への不信が増幅されている。 それによると、大きな違いは 「死因はわかりません、他の病気の併発が 原因だろう…

静岡早剥事件

産科医療のこれから より静岡厚生病院にて発生した常位胎盤早期剥離による母体死亡例の件 今までに出てきた情報の抜粋。 遺族関係者が書き込んだと思われる担当医の経過説明 9時05分頃、腰椎麻酔施行 0.5%マーカイン 2.0mlを使用 仰臥位となり消毒、手術…